ようこそここは俺のチラシの裏だ。

専門学校卒のぽんこつえんじにあが個人事業主になって書いているただの日記。

いい加減に9時出社8時間勤務という根拠に乏しく非生産的な社畜習慣をやめるべき。

プレミアムフライデーとか言ってないで、根本から変えよう。

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エンジニアなんだから、最終的な指標は生産性であるべき。

今日は久々に真面目な話を。

たいやまさんが激しく同意な事を呟いていました。

線画自動着色のPaintChainerで有名なたいやま(@tai2an)さんがこんな事を仰っていました。

法律でフレックス制を義務付けて決まった時間に来るように求めるのは深夜残業とかと同じ扱いにして欲しい。

明らかに単に残業するより出勤時間が決まっていて遅刻だなんだと言われる方がダルい。 つまり生産性改善の余地がある。

もうね、いわゆる激しく同意案件ですよ。

何を隠そう

ぼくは、ハッキリ言って勤怠は非常に悪いです。

そのかわり、参画したプロジェクトの品質と進捗に関しては、並のメンバ以上に貢献していると自負しています。

9時に出社する事に何の意味があるんですかね。

通勤ラッシュに耐えて毎日毎日意味もなく朝9時に出社するのに何か意味あるんでしょう。

ぼくは満員電車が大嫌いだし、そういう非生産的なアレも大嫌いなので、アホみたいに早く出る(※)か、或いはラッシュタイムを回避して遅く出社します。

何かしらの理由で電車が遅れてた場合は、出社を諦めて午後出勤に切り替え、即帰宅します。

※朝6時くらいに、隣駅の武蔵小金井始発の電車があるので、5時台に起きて隣駅に並び、朝6時の始発電車に乗って移動し、朝7時くらいには東京駅に着くので、カフェで一時間強時間を潰してから8時半くらいに出社してさっさと仕事する、と言う生活を一時期続けてましたね。

例えば、9時に出社すると「再現性に乏しく環境依存で謎な挙動を示す意味不明なバグが妖精さんの手によって修正される」と言う特典があるなら頑張っても良いかな、とは思うけど。

8時間勤務する事に何の意味があるんでしょう。

ぼくは1日8時間も集中力が持続しません。

好きな事をやっていたとしても8時間も集中し続けるのは至難の業なのに、仕事で、それもタスク・進捗とは全く無関係に「8時間」と言う枠が無根拠に決められ、最低その時間はそこにいないといけない、と言う無意味さに耐えられません

逆に、プロジェクトが佳境に入ってやる事が山積みになれば、自然と8時間や、それをオーバーして仕事して「あっ、もうこんな時間!?」って事も普通に出て来ますよね。

別に何が何でも8時間、或いは9時間10時間と働くのが嫌だと言う事じゃなく、

何ら合理的な根拠もなく8時間と言う枠を決められる事が受け付けられないと言う事です。

やるべき時にやるべき事をやっていて、十分な成果・進捗を上げてれば良いんじゃないですかね。

と言うか、仕事は、出て来る成果物の質が同じであるなら、早ければ早いほど良い筈です。

なんで無意味に8時間働く必要があると言う話になってるのか理解に苦しみます。

工場労働をターゲットに設計された工場法をベースに労働関連法規が作られているからおかしいじゃないですかね。

プレミアムフライデーだの働き方改革だのと小手先だけイジってないで、そもそもガタが来ていて時代に合っていない根本から見直してくれませんかね?

勤怠が真面目なだけが取り柄の、技術力の無い人。

言っちゃアレですけど、ぼくが今まで会った「勤怠が真面目な人」って、その多くが「技術力的に問題のある人」でした。(勿論、どちらの要素に関しても例外はありましたが)

今までの経験上、自社内開発ではその傾向は低かったように思えますが、客先常駐、特にSESの現場では非常に顕著だったように思えます。

この事について、もう少し掘り下げて考えてみます。

自社内開発とSESの傾向の違い

自社内開発:

こちらは決まった開発案件を受注しており、仕事と予算が確定しています。

この上で開発を行う訳なので、開発要員の生産性が低く時間外が膨れるとそれだけ利益が減るという事になります。

つまり、生産性の悪さは不利益になるという、至極真っ当な状況であり、必然的に開発要員のスキル・生産性が高い事が望まれる訳です。

客先常駐・SES:

SES、要するに単なる人売り商売。

この商売は「一定期間人貸しするからひと月おいくら頂戴ね」といういわゆる「人月商売」です。

人月商売では「月の稼働が(例えば)140時間~160時間でおいくら、下限や上限を割る場合は別途清算」と言う話になっているそうです。
(なんか、詳しくはまた色々とあるみたいですが、ぼくはその辺あまり詳しくないので、、、)

この形態で面白いのは、売っているのはあくまで稼働時間であり、技術力とかスキルとかは基本的に度外視されていると言う事です。

そして、生産性が悪く時間外が増えると、会社としてはむしろ儲けに繋がるので喜ばしいと言う、トンデモな逆転現象が発生します。

逆に、生産性が高すぎると、決められている稼働下限を割る可能性が出て来るので、もっと働けと言われるでしょう。

この時、生産性の高さや仕事の品質の高さなどは全く考慮されません

ただ稼働時間が多いか少ないか、それだけです。
(百歩譲って、スキルが低すぎて文句言われる事はあっても、スキルが高くて感謝される事は皆無でしょう)

生産性に対する思想が真逆

自社内開発で真っ当な開発をやっている会社であれば、(それを正しく評価しているかどうかは置いといて)どうあれ生産性は高い方が良いと言う点に相違は無いと思います。

それに対して、SESをやっている所では完全に真逆で、生産性や品質などクソ食らえなので、技術力とかどうでも良いんでとにかく勤怠だけ真面目にして現場を長く続けてくれと言われるでしょう。
(下手をすると、売り上げが減るからむしろ生産性を低く抑えろと言われるまであるでしょう)

そのエンジニアの市場価値がどうなろうと知った事ではなく、人売り商売が出来ればどうでも良いと言う事ですね。

酷い話ですね。

SESに見られる傾向:

つまりですね、SESの現場では生産性や、それを支える技術力と言う物を求められない訳ですよね。

そんな仕事環境を長く続けていたら、当然、自分のスキルを高めようとか、新しい技術を身に付けようとか、そんな事考えなくなるでしょうね。

「生産性が低い方が望ましい」と言う、システム屋として本来あるべき真逆を向いているのだから仕方ない事です。

自社や案件先に言われるがままに、勤怠だけ真面目に保ち、時間外も文句言わずに従う、なんかそう言うアレ。

エンジニアとしては墓場ですね。

そう言うのがSESの現場と言う物なので、そこに長く居たらそう言う仕事をするように最適化されても仕方ありません。

だから、先に言ったように「勤怠は病的に真面目なのに、技術力はからっきし」と言う人が多くなるんだと思います。

米村さんのブログに詳しい:

この辺の話は、アクシア社長の米村さんのブログに詳しいので、こちらを貼っておきます。

axia.co.jp

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少し話が逸れましたが

エンジニアにとって何より大事なのは技術力であり、それによる生産性だと思います。

故に、生産性の向上に繋がるのか、それとも低下に繋がるのか

エンジニアの判断基準はそこにあるべきだと思います。

その観点から考えて「9時出社」とか「8時間勤務」と言うのは、何か合理的な根拠の上で「生産性向上に寄与している」と言えるのだろうか。

と言うと、甚だ疑問だと思います。