よく使われるフレーズだと思いますが「世の中は助け合いじゃないか」と言う言葉。
素晴らしい言葉だと思います。
でも、実際にこの言葉を耳にする場面と言うのは、とても素晴らしいとは思えない事が多いのではないかと思います。
今日は、なんかそんな話。
助け合いと言って来る輩に助けられた試しがない。
表題の件、Twitterで知り合いと話が盛り上がったので、折角なので纏めておこうかと思います。
助け合いではなく、片助け。
「助け合い」という単語を先に出してくる奴で、本当に「助け合い」になった前例がありません。
本当に「助け合い」と言う対等関係を築ける人間は、自分から「助け合いだろ」なんて言いません。
「手伝って貰って悪いな」
「いいよ、こういうのは助け合いだろ」
これなら理解できるし、こういう人が相手なら手伝おうと思える訳です。
つまりは、一方的な搾取である。
ぼくがこの言葉を言われたシチュエーションはこんな感じでした。
とある裁量労働制の会社にて:
ぼくがその日の作業を終えて、さてそろそろ帰ろうかと思い、帰り支度をしている時の事。
「えっ、何?もう帰るの?だったらちょっと手伝ってよ」
みたいな。
話を聞くと、どうやら今日が期日の作業があるが、手伝いが無いと終わらないとかで、帰るなら手伝えと言うのです。
(*'▽') 無能かこいつは?
頭がおかしいんでしょうかこの人は。
そして彼はこう言うのです。
「世の中は助け合いだろ、定時で上がれるんだったら周りの皆を手伝っていくべきじゃね?」
(*'▽') 無能だこいつは。
頭がおかしいんですね、この人は。
何故こんな無能を手伝う必要があるのか:
そもそも裁量労働制に於いて定時なんて概念は存在しませんし、
その日が期日の作業がヘルプ無しで終わらないと言う状況に対して、朝イチでアラート上げない時点で論外です。
朝から定時まで一体何をやっていたんでしょうか。
その挙句に、帰ろうとしている人間を捕まえて暇なら手伝えとは、正直言って頭湧いてるとしか思えません。
手伝って欲しいならせめて遅くとも午後一くらいのタイミングで打診すべきです。
ド新人じゃあないんですから、一日の作業計画・進捗予測すらまともに立てられないなんて、控えめに言って無能としか。
そんな輩にこっちが助けられる事など有り得ないのですが、何を以って「助け合い」なんでしょうか。
ちょっと理解に苦しみます。
自動化するツールだけ作ってやった:
詳細は割愛しますが、その終わらないと言っていた作業は、確かに手作業でやろうとしたらヘルプがもう2~3人いても絶対に終わらない作業でした。
と言うか、こんなん当日になる前に終わる終わらないの判断出来ると思うんですが、何を考えてこの状況まで放置してたんでしょう。
取り敢えず、そんなお祭りに参加してやる義理はございませんので、プログラムからリバースして必要事項を埋めてやるツールを作り、おおよそ八割がたの作業を機械化してやったので、そのツールだけ渡して後は頑張ってくれと言ってぼくはすぐ帰りました。
助け合いと言う言葉は、相手を助けられる奴だけが言って良い言葉。
そうです、撃っていいのは撃たれる覚悟のあるやつだけなのです。
とある国の王子も言ってましたよ。
助け合いと言う言葉は、相手を助ける能力と意思のあるやつだけが言って良い言葉です。
それが出来ないけど助けて欲しいと言うのであれば、別な見返りを提示するか、素直に頭を下げるべきです。
その何れもやらないと言うのは、無能を通り越して単なる卑怯者です。
そんな奴は人間としてダメだし、助けてやる義理などありません。
助け合いは大事な事。
情けは人の為ならずとも言いますし、自分の為にも助け合いは大事な事です。
ビジネスの基本は Giv&Take です。
そしてこれは対クライアントに限らず、労使関係の基本でもあれば、同僚・仕事仲間との関係の基本でもあります。
全ての人間関係の基本であると言っても過言ではありません。
ましてや仕事の上で、この Give&Take という対等関係に立てない人間はダメだと思います。
そっち側の人間が言っちゃダメだろ、って思う言葉。
逆側が言っちゃダメな言葉シリーズ
上述の話のように「そっち側の人間が自分から言っちゃダメじゃね!?」と思うような言葉って他にもありますよね。
と言う事で、何となくぼくが思い付くものを幾つか挙げてみました。
世の中は助け合いだろ。
今回のブログのテーマになった言葉。
上の方でたくさん書いたのでここでは割愛。
お客様は神様です。
ある意味、最も不幸な形で曲解して定着されてしまった言葉。
お客様は神様だと言うのは、これは本来は演者が芸を神に奉納する気持ちでと言う意味で言った言葉だそうです。
(詳しくは三波春夫先生のオフィシャルサイトに色々書いてあります)
参考:
決して、安い飲食店やコンビニで店員に罵声を浴びせる為の言葉ではありませんし、システム開発を不当に安く買い叩いたり、下請けを酷使する為の言葉でもありません。
しかし、聞く所によると世の中には疫病神と言う種類の神が多くいらっしゃるようです。
(*'▽') ヘイ、youは何しに日本へ? ってかんじ。
店側が言うならまだしも、客側がこの言葉を持ち出すとか、正気を疑いますよね。
客は金を払って初めて店と対等関係になれる訳ですが、金を払ったからと言って偉そうにふんぞり返ってるようでは、その分だけその人の人間性が低い訳ですよ。
先日めっちゃRTされたこの話題とも通じるお話です。
こういう話たまに聞くけど、とんでもない話だよね。
— sugaryo.exe(応答なし) (@sugaryo1224) 2017年9月3日
常に「金を要求している方が金に汚い」みたいな論調、凄く日本人的であり得ない。
むしろ「正当な対価報酬を渋る奴の方が金に意地汚い」と言う認識をもっと国民的に広く浸透させないとこの国マジでダメになる。 https://t.co/OKrnKyQKUo
ああ、そう言えば、老人が良くキレるのは社会が冷たくするからだ、とかほざいてるクソ老害も居ましたね。
ああいうのも含めて、何と言うか民度低いなー、って思いますよね。
子供のやった事だから。
これは、被害者の方が加害者及びその親を赦す時に使う言葉です。
決して、加害者の親が被害者に対して「子供のやった事なんだから目くじら立てるな」とか言って許しを強要する為の言葉ではありません。
悪い事をした子供が反省し、その親がこっぴどく叱っていて、それをなだめるための言葉であり手打ちの様式美であった筈ですが、いったいどこから間違ってしまったんでしょうか。
加害者側がこの言葉を吐くとか、控えめに言って人間の屑だと思います。
(*'▽') キチガイかよ
レディーファーストでしょ。
そう言えばこれも類似例ですね。
レディーファーストを自分から要求して来る女性はちょっとレディとは言い難いですよね。
そう言う人って大抵の場合、「レディーファースト」と「男女平等」を時と場合によって都合の良い方を使い分けるので、どうかと思います。
なお、こういうのを「ダブルスタンダード」と言います。
参考: 二重規範 - Wikipedia
ちなみに、本来レディーファーストと言うのは「女性が率先して行うべき淑女のマナー」であって「女性が(男性に比べて)優先される事」ではないそうです。
総括
今回は解り易く定型フレーズを題材にしましたが、それ以外でも「お前がそっち側でそれ言っちゃダメじゃん」って言う事は多いと思います。
自分も、そう言う事をやらかさないように気を付けたいですね。
少なくとも、助けて欲しい時は「助け合いだろ?」じゃなく素直に「助けて下さい」が正解ですよね。