セパレートキーボードに憧れて、冬。
開発環境改造計画・2021冬
自宅開発環境という意味では、もうあらかた改造し終えた感があって。
これ以上の改造にはもう思い切って年代物のパソコンデスク自体を買い換える所から必要だよなぁ・・・。
と思ってたんですが。
セパレートキーボード
皆さん、セパレートキーボードってご存知?
こういうやつなんですけど。
こう・・・普通のキーボードを使っていると、やや横幅が狭くて体が丸まっちゃうんですよね。
で、こういう左右にバッツリ分かれているキーボードをやや離して使うとですね、
良い感じに肩が開くことで姿勢が良くなり疲れ難い、、、
と言われています。
そんな訳で、セパレートキーボードって一部で結構人気なんですが。
ご覧の通りお高いんですよね。
だいたい2万前後して、普通にキーボードとしては高級品の部類。
同じく一部界隈で熱狂的な人気を誇る HHKB
なんかは普通に3~4万くらいの価格帯なんで。
比して言えばべらぼうに高い訳ではないものの。
とは言え万単位のシロモノだっつーことですね。
で、ドケチの僕としては流石にキーボードに万とかは使いたくないので、もうちょっと安価に目的を達成したいと思うわけですよ。
すると、次点で候補になるのはこんなタイプのキーボード。
いわゆるエルゴノミクスキーボードってやつですね。
別にセパレートである必要はなくて、左右がある程度離れていたり、角度がついて肩が開けばいいと思うので、これも選択肢だよなぁと。
中央が盛り上がった形になっているので、こう・・・両手がハの字になるのも自然な角度で良さそうですね。
お値段もまぁ、安くはないものの、まぁ高過ぎず、、、
高級品って訳ではないもののノータイムでポチれる程でもない、実に絶妙なラインっすね。
まぁ、無しではない、って感じ。
ただなぁ・・・。
この手のエルゴのやつは総じてキーが浅いんですよね。
ぼくとしてはキーストローク深いのが好み、っていうかそもそも青軸キーボードが好きなんで。
ノートパソコンみたいなペラッペラな薄いキーって、打鍵感が無くて好きじゃないんですよね。
最悪青軸である必要は無いんですけど、少なくともストロークの浅いキーはちょっと避けたい。
あと他に何か良いの無いかなぁと思って探してみたものの。
だから高いんだよなぁ・・・。
デュアルキーボード
って感じで、セパレートキーボード良いよなぁと思って、安価なものを探してたんですが全く見当たらず。
致し方ない、事ここに至り『あの裏技』を使うのも吝かでない。
って感じの心境に至ったんですよね。
あの裏技、我らがアントワネット様が我々に与えてくれた、第三の選択、コペルニクス的転回。
セパレートキーボードが高いなら、安いキーボード2個並べればいいじゃない。
いや。
いや、いや。
これ冗談みたいに思うかも知れないっすけど、このキーボード2個並べって割と真面目な選択肢として知られてるんですよ。
ちなみにこのスタイルのことをデュアルキーボードっていうんですけど。
って事で、ウチでもデュアルキーボードを導入してみたんですよね。
「おお、マジで肩が開く、これは楽ちんだなぁ!!」
ゲーミングチェアの背もたれにきちんと倒れ込み、その状態で自然に両腕を伸ばした先にキーボードを配置。
するとまぁ驚くほど楽ちんになりました。
いつもタイピングに集中する時はゲーミングチェア上に胡座かいて、前傾姿勢で肩を丸めてカタカタやってたんですが。
デュアルキーボードにすると背もたれに体を預けられるので楽になるし、副次効果としてモニタからきちんと目を離せるようにもなりました。
結果、肩もそうですが、背中も含めて上半身全体的に楽になった感じです。
片手キーボード
ということで。
一旦は手持ちの予備キーボードを使いながら、デュアルキーボード作戦をやってみてその有効性を確信しまして。
となるとですよ。
これ、左手用の片手キーボードとのデュアルにすりゃいいんじゃね?
という話になるのはまぁ当然の帰結。
ということで仮説を得た我々は Amazon の奥地へと赴くのであった。
てことで色々探してみたんですけど。
色々見付かりはしますし、価格帯も安いものは2,000円程度のものから、高いものだと5~6,000円クラスのものもあるようです。
妙に、ヒットするのが尽くゲーミング用なのは何でですかね、片手キーボードがそもそもゲーマーにしか需要が無いんでしょうか。
まぁ、ぼくは RGB でギラギラ光るキーボードとか大好きなので一向に構わないんですが、この辺が嫌いな人もいるのでアレですね。
片手キーボード界隈はまだまだ未開拓で、色んなキーボードメーカーが今後参入の余地ありって感じですね。
知らんけど。
で、幾つかの商品を眺めてたんですが、幾つか違いが見えてきました。
まず、どうやら数字キーの位置が2系統あって、フルキーボードと互換性のあるものと、キー位置が一個分ズレているものとがあるようです。
何言ってるかわかんねえな?
普通のフルキーボードだと Q
キーの左上の位置に数字の 1
キーが来ていると思うんですが。
この部分がブランクになっていて、一つ隣の、本来なら 2
キーが存在する所から 1
キーが並んでいるタイプがあるようです。
他にも、スペースキーの配置が斜めになっているものや、外側にマクロキーを持っているもの持っていないものなど、キー構成や配置が色々あるみたいです。
e元素 左手用片手キーボード
ということで、大分前置きが長くなりましたが、左手用片手キーボードを導入しました。
今回購入したのはこちら。
あのね。
正直、どれ買えば良いか解らんかった、うん。
ただ、解らんなりに以下のように考えてみて最初のお試しとしてこれを選びました。
e元素
は安価ゲーミングキーボードで知っているメーカーだった。- 取り敢えず数字キーの位置が正しいものを選択。
- 奇抜なデザインじゃなく割と標準的なものを選択。
- 最初のお試しなので、価格帯は2,000~3,000円くらいのものをチョイス。
- 出来れば青軸がいい。
って感じでした。
まぁ、知ってるブランドってのがでかかったね、正直ね。
ブツはこんな感じっすね。
光ります。
どうやって設置するかをあまり考えてなかったので、取り敢えずキーボード台として運用している BoYata台
を引っ張ってきて乗っけてみました。
使用感・注意点
って感じで、片手キーボードを導入してデュアルキーボードしてみました。
運用していくなかで、片手キーボードに関して気付いた事があったので共有しておきます。
ホームポジション迷子
購入検討時には全く気付かなかったんですけど。
F
キーの所に加工が無いので、左手を移動させた後ホームポジションに戻すのが難しく、ちょいちょい迷子になりますねこれ。
Alt + Tab
だったり Alt + *
みたいな左手ショートカット動作をやった後、元の位置に戻すのがかなり難しいです。
これアレだな、左手片手キーボード自体がそもそもFPSゲーム系の WASD操作
で位置固定してる前提の設計なんだろうな。
だから片手キーボード探すとほとんどがゲーミングなんだ、きっと。
ということで、まずホームポジションからの移動が億劫になり、迷子になりやすいというのが一つありますね。
これはアレですね、透明なゴムキャップとか買って来てホームポジションにマーキングするとか考えるべきか。
或いはいっそのこと、予備のキーボードから F
のキーキャップだけパクって来て換装した方が良いかも。
逆に右手側で使っているフルキーボードの左側がほぼ使わなくなるんだから、左右で F
キー交換するまである。
ただ、キーボードメーカーが左右で揃ってないとキーキャップ交換は微妙なので、これやるなら左右でメーカー揃えた方が良いかもしれんね。
Ctrl + Enter 矯正
これもホームポジションに関わる話なんすけど。
普段、色々な操作で Ctrl + Enter
ってショートカット使うと思うんですけど。
これ、ぼくは左手コントロールの右手エンターなんすよね。
具体的には「左手を少し引いて小指を Ctrl
キーに持って行く → 右手を右に少しスライドして中指で Enter
に触れる → タン・タン」って感じで押すんですけど。
やっぱりこれでも左手がホームポジション迷子になっちゃうんですよね。
多分これアレだわ、片手キーボードの場合は左手出来るだけ動かさない方が良いわ。
ということで Ctrl + Enter
は右手の片手操作で済ませる事にしました。
右手の小指で右側コントロールを押さえつつ、そのまま手首を軽く捻って中指エンター。
エルゴノミクスを求めて行った結果て首を捻るって本末転倒じゃね?
しかもこれアレなんだよな。
左手をできるだけ動かさないってなると、プログラマの生命線とも言える Ctrl + C/X/V/Z
を多様出来なくなるのでこれは不便ですね。
やはりホームポジション問題に関しては一定の結論を出さなければいけないですね、これは。
真面目にキーキャップ換装を検討だな。
マクロキー邪魔
マクロキー Gn
があってキー操作を記録しておけるんですが。
このマクロキーが外側に実装されているせいで、キーボードの「端」認識がちょいちょい狂っちゃいますね。
特に困るのが Alt + Tab
操作をしに行く時ですね。
アクティブウィンドウ切り替えしたい時に、いつもの感覚だと「取り敢えずキーボードの端を触る → 親指の位置にAltが来る → そのまま端に指を添えると薬指の位置にTabが来る」っていう感じで体が覚えてるみたいなんですが。
この時の「端」を目指した時に、体が知らないマクロキーが更に外側に存在していて。
「うおっ、世界の外にまだ世界があるぞ!?」
みたいにびっくりするんですよね。
壁の外には海が広がっていてその遥か先にもまだ人間の住む世界が広がっている(進撃の巨人)というか、
俺たちの知っている世界は暗黒大陸中央の巨大湖メビウスに浮かぶ島に過ぎない(ハンターハンター)というか、
なんかそんな感じっすよ。(てきとう)
Window キーが無い
幾つかの商品写真を見てみたんですが、概ねこの位置に [Fn] キーが来ていて、コイツでゲーミングの光り方操作とかその辺に割り当てられてるんですね。
なので、基本的に左手用片手キーボードって Window キー欠落モデル
なんすね。
これでじゃあ普段の操作で何が困るかって言うと 仮想デスクトップ切り替え
が使えないってのがアレですね。
あとまぁ Window + D
ショートカットでデスクトップ表示が出来ないってのがまぁ、次点で不便な所か。
仮想デスクトップ切り替えが潰されるのがなー、ちょっとなー、ダルいなぁ。
特にぼくはメインのデスクトップ PC では、仮想デスクトップは常時2個使っていて、作業によっては3~4までは普通に増やすんですよね。
なので、仮想デスクトップ切り替えを多用する人からすると、ウィンドウキー欠落はちょっとネックになるかも知れん。
ぼくは仕方ないので、仮想デスクトップ切り替えする時だけ、右手側のフルキーボードに手を伸ばしてますね。
結局これで戻る時もホームポジション迷子になるんだよなぁ。
まぁでも、流石に右側のフルキーボード触りに行った後で左側に戻すとか、トータルでノールック操作は無理なのでここは逆に問題にならないまであるな。
結論
気になった所、気を付けるべきポイントとしてはこんな所かなぁ。
ホームポジション問題が大問題。
セパレートキーボードがわりに片手キーボード使ってデュアルキーボードする場合、って言う前提だけども。
ただ、個人的にはデュアルキーボードは実際良いものだと思ったし、片手キーボードは比較的安価で手に入るので、これはかなり有りだなと思います。
ホームポジション問題に関しては、前述した通りキーキャップ換装で対応すればまぁ何とかなると思うし。
マクロキーは正直不要、別にマクロ機能は無くていい。
いや、あってもいいが、その場合はファンクションキーの上とかに配置して欲しい。
【追記】その後の使用感
マクロキーに関して
マクロ機能を使ってみたんですが、、、これは難点が多いっすね。
- ハードマクロらしいので、この片手キーボードに物理的に存在するキーしか記録できない。
つまり、ショートカット操作などで多用すると思われる[ENTER]
などが記録できない。 - 記録した順番にキーメッセージを飛ばすだけっぽいので、打鍵間隔とかが無視される。
- 記録中・記録完了が解りにくい上に、記録のリセット操作
[FN] + [ESC] 同時押し
を見付けにくい。
って感じで、個人的には「うん、マクロ機能いらねぇな!」ってなりました。
となるとこれもうアレだよね。
左端のこのマクロキー列、全部キー毎ブッこ抜く方が良いか?
RGBライトに関して
光り方は非常に綺麗で良い。
3,000円レベルにしては、発色は素晴らしいと思う。
光り方のモードが4種類しか無いってのがちょっと物足りない感あるけど、個人的には悪くない。
あと、個人的には光らせる前提なんで良いんだけど、これオフにするモードがどうも見当たらないので「光らせたくない」って人には向いてないと思う。
ということで
試験的に片手キーボードを導入してデュアルキーボード運用をはじめました。
総合的に見て、なかなか良きです。
左手キーボードのさ・・・正式な配置場所と考えないといかん。
あと、ホームポジションのキーキャップ換装だね。
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